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お知らせ/趣味/思考など

LGBTQ+チャリティ配信|日本語訳

(2023.06.29配信)

 

もうすぐpride monthですね

去年のukiさんのチャリティ配信を翻訳していたものの、ポストする勇気が出ずに1年弱経過してしまいました。6月が来る前に出しておこうと思い至りましたので、ぜひお時間あるときに読んでいただければ…。もう去年の配信だから、切り抜きとかで既にみんな知ってる内容かもしれないんですが、一時的なただの流行りのようなムーブメントとして忘れられないようリマインダーになれたらと思います。

ビッグネームのもとでこういった配信をするのは色々な準備や許可を取るのに大変だったのではないかと思うので、是非もとの配信でukiの言葉を直接聞いて欲しいです。

※途中にも記載してありますが差別/加害された経験について話している部分があります。
※一部端折ってあります。前半に話したあとのみんなでゲームしたり、後半ENメンバーが来てくれたところは訳していません。

※私個人で脚注をつけているものもありますが、単語に下線があるものははてなブログによって脚注がつけられています。単語をタップすると説明ページを見ることができます。

英語翻訳素人なので上手く言い表せてない部分はあるかと思いますがご了承ください。間違っていたり訂正したほうがいい部分、追加したほうがいいこと、参考になるサイト添付おすすめなどあればDM、またはブログに記載してあるメールアドレス宛に気兼ねなくご連絡くださると助かります。私個人でも時々見返して何か必要なものがあると気づいた際には都度追記をしていきます。

 

これから浮奇が話していくことは、最近始まったことでもなく、一時的に酷い差別や暴力が頻発しているということでもなく、ずっと前から昔から性的マイノリティの人々の身に継続的に起こっている現実の話です。ずっと昔から今現在まで、そして今も誰かがどこかで差別抑圧暴力により苦しんでいるということ、あまり強く衝撃を感じる言葉を使いたくはないのですが、殺されている現実が常にそこに在るということを前提に読んで、知ってくださればと思います。

 

 

(4:51から)

今日はチャリティ配信来てくれてありがとう。すぐ本題に移るね。最初のこの時間は(寄付先の人権団体が)何をしていて、俺たちに何が出来るのか、そして今何が起こってるのかを話して、そのあとUkicordのサーバー(Discord)にいる人で遊びたい人がいれば一緒に何かゲームをプレイできたらと思ってるよ。ていうか君たちやば過ぎでしょ、寄付してくれた人たちありがとう。もう既に2,700ドルも集まってるんだけどやばくない?配信始まったばっかなのに。とても驚いてるし、本当にありがたいよ。それで前の配信でも言及したけど寄付しなきゃってプレッシャーに感じないでね絶対、俺たちをサポートしてくれようと君がここに来てくれただけで助けになってるから。寄付が出来ない国もあると思うんだけどごめん。もしUkicordに入れば、そこにいる人たちがきっと(寄付先や支援の仕方などを)手助けをしてくれると思う。

ついさっき2,700ドルやばいって話してたのにもう今は4,000ドル集まってるんだけど一体何事?!君たち凄すぎでしょ…匿名で寄付してくれた人もたくさんいるけど本当にありがとう。感謝してる。俺が固定にしてあるdiscordサーバー、ほんと気兼ねなく来てね。

それじゃあ今からthe human rights campaign(以下HRC)について話そう。彼らが今何をしてるのか、俺たちが彼らに何が出来るのか。彼らのサイトのセクションでも読むことができるけど、こう書いてある「私たちは米国でこれまでに見た中でも最も強大な平等運動を40年かけて築いてきましたが、それでも依然として疎外の対象とされる人たちは暴力、差別、恐怖に苦しんでいます。私たちの目標は全てのLGBTQ+の人々、特にトランス、有色人種、HIV感染者etc…である人々が、運動を通じて私たちの国全体及び世界中で平等に市民として扱うことを確実なものにすることです。」…彼らはLGBTQ+コミュニティへの支援の殆どに関わっているし地方自治体にも州全体の法律と法令にも関わってるんだ。それだけじゃなくそういった人々の経験談を共有してたり。もしこれらの活動に参加したかったらサイトに行けばいろんなセクションがあるよ。例えば彼らはメンバーシップもやってるし、署名も募ってる。ニュースレターに会員登録をすればコミュニティに関する最新情報を受け取れるようになってて、ローカルイベントも探せるよ。少しでも(LGBTQ+に対する)グローバル/州全体の視点とか物事を変えたいよね。地域のコミュニティの存在を認知するだけでなく、行われるイベントや地元企業のこととか、何を通じてどう君が支援出来るのかを知り覚えておくことも大事。地元の援助って役に立つから心に留めておいてね。

やば!6400ドルだって!ほんとすごい。正直言ってこんなに早く集まるなんて予想してなかったから、今すごく感動してる。泣かないよ?後に取っとくの(笑)でもほんとこれ信じらんない…「浮奇が思ってる以上に浮奇は影響力持ってるんだよ」そうなの?俺はただとりあえず何か良いことをやってみようとしてるだけだよ。

今大勢の人が配信を見てくれてるから、とても言及したいことがある。今年に州議会で反LGBTQ+による差別的な立法急増があり、HRCが初めてLGBTQ+の人々に緊急事態宣言を出した。今年だけで75以上の反LGBTQ+に関する法案が成立したんだ。これは去年の数字の倍で、過去史上最も最悪。"何らかの理由で"通されるそういう法律や法案の量が増え続けてて、俺たちのコミュニティに影響を及ぼしてる。その多くの法案はLGBTQ+の人々へだけでなく他のすべての人の人権にも影響があるんだ。だから常に教養を身につけたり、常に最新の情報を知ることが今までになく重要になってる。君が何処に住んでようと州ごとにどんな異なる法律が制定されるのかを注目しておいて。HRCのサイトにはアメリカ全ての州のそれぞれ異なる法律がリストアップされてるからそこでチェックできるよ。俺たちに良い影響/悪い影響を与える法律や、そしてそれら法律を通した州はどれくらいあるのか…差別禁止法があること、コンバージョン・セラピー(矯正治療)が禁止されているのは良いことだけどね。性的マイノリティへの医療制限法案/トイレ使用禁止法案/スポーツ参加禁止法案/LGBTQ+の歴史や情報を教育カリキュラムから抹消する法案/学校でクィア*1について教えたら教員の免許剥奪法案/代名詞否定法案/強制的にカミングアウトさせる法案/ドラァグ禁止法案*2…LGBTQ+の人にとって毎日これほどまでに生きてくのが厳しいのに、政府機関はこれをもっとさらに厳しいものしていこうとしてるんだ。

※ここから浮奇が過去に受けた暴力やいじめられた話をしています。事細かに内容を話しているわけではありませんが、フラッシュバックの恐れがある方や抵抗のある方はページを閉じるか、経験談の終わり位置にマークを置いているのでそこまでスクロールするなどしてください

 

 


俺の個人的な経験を話そうと思う。社会に生きるのがどんな感じなのかを。自分にとって一番心地良い、自分のしたい格好をしたり、自分のしたい話し方をすることっていつも周りから視線を向けられるよね。俺もそういうことがあった、かなり個人的な話だからあんまり詳細に話したくはないんだけど、でももしかしたらどれだけ深刻な事態であるか、どれだけこれらが重要なことかの認識が出来てない人も中にはいるかもしれない。特にこういう配信のときは経験談を共有することはとても大事だと思ってる。俺は今までに暴行を受けたことが一回のみならず複数回ある。公共のトイレで。だから外に出かけるときいつも誰かを連れて行くか、レストランとかに着くまで我慢するんだよね。たまに個室のトイレ置いてるところもあるけど。それでその襲われたときに反撃したのはもちろんなんだけど、その瞬間、暴力をふるってくる相手に対して何故あなたがしてることが間違っているのか、だとかをその場で教えてやろうなんて思う余裕すらなかった。ただこの状況を可能な限り安全に脱しようとした。とにかく生き延びようって。チャットにいるLGBTQ+である人とマジョリティの人も皆人間には生存本能があることを知ってるよね。新しい友だちといるとき、家族といるとき、出先で、お店で、洗濯してるとき…生存本能はいつもそこにある。こういうの、普通だったらなにも怖がらずできる日常生活の簡単なことのはずなんだけど、ほんと悲しいことに俺たちはこういった恐怖と常に隣り合わせ付き合っていかないといけない。チャットでも外に出ることが怖いと言ってる人がいるけどほんとわかる。俺は長いこと恐怖を感じてきたけど、それでもある時点で(どんなに辛くても切り替えて)日常生活を送れるようにならなきゃいけないんだ。

学校は地獄だった。俺が学校での経験や記憶をなぜ話さずに押さえ込んできたのかっていうと、当時そういう扱いを受けてきたから。平穏な生活なんか送れないんだ。いつも誰かに虐められることを、または誰かに自分の同意なくアウティングされるかもしれない恐怖の中で生きなきゃならない。それでも信頼できて、頼ることのできる仲間がほしいと思うんだ。それは人間として基礎的な部分を(精神とか内面的なものを)形成するため、自分自身を見出す時期であるからだよね。だけどそう思う反面、自分の望んでいない形や環境でカムアウトしたくないっていう恐怖はいつも感じてるんだ。高校の間はクローゼットの奥に隠れてたけど、昔とは違って最近は色々進歩があるように感じてるし、だけどこの進歩を邪魔しようとしてくる支配や暴力があって、俺たちはそれに争抗っている。今チャット内で自分の経験を共有してくれてる皆、"弱者"として生きてくの苦しいよね。俺が伝えたいのはこのコミュニティはとても愛情深く寛容で、ここにいるとき君は安全だよということ。もし何か話したいことがあればここにいてね。俺は君たちが他の誰にも(不躾な)質問をされることなく、変に横目で見られたり居心地悪く感じずに自分らしくそこにいて、安心できて、愛されている、受け入れられていると感じられるような環境を育みたい。もしこういう安全な場所、このチャリティ配信に来てまで、くだらない話をしたい/俺たちを黙らせたいと思っている人がいたら、いないかもしれないけど、俺もmodsもコメント欄をちゃんと見てるから、そういうときは然るべき対処が取られるからそこのところ宜しく。

これがちょっとしたこれまでの俺の経験談。もちろん他にもあるんだけど、ちょっとパーソナルなことすぎて話せない。この中にも俺と同じ気持ちの人もいるだろうし、あるいは俺が何を話すことを控えているか気づいてる人もいるんじゃないかな。

 

 

 

 

この配信は俺たちのことだけでなく他にも色んな理由も含め重要なんだ。前の配信で簡潔に言及したことなんだけど、何故この配信を月の終わりにしてるかというと、たくさん話し合いやミーティングがあってそれが堂々巡りになってた。それでとりあえず言っときたいのは、俺は引かなかったってこと。いろんな場面においてコミュニティやたくさんの人のために必要な何かをしたいと思ったとき、闘う必要がある。俺たちは毎日命のために生活のために戦っているし、それは単に公共の場や路上で生き残ることを意味するものじゃなくて、職場でのことも含まれてる。自分が何処で働いていようが関係なく。雇われたり応募して面接を受けたりするとき会社の書類には「ジェンダー/性別/性的指向に関わらずすべての募集を受け付けています」ということが常に書かれてる。それでとりあえず会社に入って仕事を始めようとするんだけど、それら文面は結局は単なる形式上のものでしかないんだ。君の安全を保つための方針があんまり導入されてないことについて、他の同僚と同等の扱いを受けるために闘わなきゃいけない。チャットの誰かが「多様性と包容性は違う*3」って上手いこと言ってくれたけどほんとその通りだね。俺は少しでも変化を与えることが出来るということを感じられるのがとても嬉しい、本当にありがとう。どうしていけば上手くいくのかを皆とこうやって話し合えることがとても嬉しいよ。

俺たちのこの声を聞いてもらう必要がある。少し前に他の配信でも、理解してない人たちや今何が起こってるのか飲み込めてない人たちへ何故こういうことが起こっているのかについて話したよね。

「なぜLGBTQ+コミュニティはこんな"大声"を出さないといけないのか」「なぜ抑圧されていることについて話してかなきゃいけないのか」「なぜいつもレインボーとか色んな旗を使ったりそれと一緒に声をあげなければならないのか」「不必要じゃない?」

どうしてかって、それは誰も俺たちの話を聞かないからだよ。前にペトラのマイクラ配信で(ゲーム内チャットに)俺が" I'm gay, everyday is hard."って書き込んだの覚えてる?ほんとに、マジで文字通りEVERYDAY IS HARDなんだよ。だから俺たちはこうやって行動を起こす必要があるし、「俺たちのこと黙らせないで」って言い続けなきゃならないんだ。愛は愛であることに変わりないことを、俺たちのプライドを示してかなきゃ。なぜなら他の人たちのように毎日を安全に送れないから。前にも言ったことだけど、これからも言ってくからね。

Devil’s Advocator*4になろうとしているすべての人たちは毎日自分らのstraight pride*5を主張したりなんでもかんでも好きなように話してるみたいだけど、それができるのって彼らは何の恐れもなく、誰からもジャッジされることなく、差別されず、誰かからの憎しみにも犯されることなく、暴力を振るわれる心配もせずに、俺たちもしたいと願う全てのことを普通に出来るからだよね。何かトラブルに巻き込まれるかもしれないという恐怖を感じずにシスヘテロの人たちはそこら辺を自由に歩ける。公共の場でキス出来るし、手も繋げて、養子をとることができて、結婚もできる。彼らはこういうことを全部できて、これは人間が普通に持ってるはずの権利。もし君が男2人または女2人同士が公共の場で手を取り合ってキスするとこを見てしまったとする、それでその目の前の誰かが、社会的に、自分の考え的に「普通じゃないな」と思った瞬間から、普通に生活しようとしてるだけの俺たちは突然にも危険人物として扱われて、本当、突然に、「めっちゃ危険なやつら」ってことにされちゃう。俺たちは社会規範から逸脱しているかららしいんだけど、ほんと意味がわかんない。普通にお店に向かう途中だったり、友だちとブランチしてるだけかもしれないのに、一体どういうこと?俺たちが何したんだろ?何もしてないよ。存在してるだけで脅威とみなされる。こんなの全然フェアじゃない。全然大丈夫じゃないよ。そんなに俺たちに脅威になって欲しかったら、なるけど…。なるというのは、この社会規範にとっての脅威になってあげるってことね。ほんと、どうかしてるからさ。なぜ世界に生きるうえでこんなにも俺たちに不利なのか、なぜゲイの人たちが普通に生活することがこんなに大変なのかをたまにただ座って考えることがあるんだけど、なにも出てこないんだ、さっぱり見当つかない。なぜ分からないかって、別に俺たちは特別な生き方や、やり方を選んで生きてるわけじゃないから理由を考えてもわからないんだ。俺たち他の誰もが自分が何者なのかを見つけてありのままを生きているだけ。俺たちは自分が何者なのか分かれば、ただありのままそのままで生きていきたいんだ、他のみんなと同じように。でも俺たちがそうすることは社会にとって脅威の1つと見なされるんだけど、彼らにとっての俺たちって実際には最もどうでもいいこと(気にかけるような大切ではない存在)なんだと思う。人は自分が理解できないことを恐れるし、嫌うし、それに互いを理解し合おうとしない生き物だよね。もし自分の狭量さやプライドを少しでも脇に置けるなら、誰かと対話し物事を違った視点で見ることができることを俺は知ってる。そう出来ればもっと多くの人が理解できると思うし、他の視点から人や物事を見ようと試みること自体別に全然無害だよね。もし君が尊敬を込めて当事者に質問したなら、その人たちは喜んで説明してくれるよ。「先入観を捨てよう」その通りだね。新しい友だちに会ったとき、"きみのpronouns(代名詞)は何?"って聞くだけ、超簡単なこと。別に(誰かに自分が何者であるかを打ち明けることは)盛大に祝われるようなことじゃないし、これが普通のことになるべきだよ。ただありのままの自分のことを(正しい代名詞で)呼ばれたいという普通の願い。シス*6の人たちは疑問や恐れ、誰かに自分の存在を真実かどうか疑われることなく(マイノリティが経験できない普通の)全てのことを経験することができるのに、俺たちが同じ経験を持てないのはどうしてなのかな?だから、もし次誰か新しい人と会うときや友だちを新しく作ろうとするときは尊敬を持って相手の代名詞を尋ねることを忘れないで。それで相手が「〇〇だよ」って教えてくれて、それでおしまい!そんだけ!そして次に進む、自分がしたい会話をする。そんなに深いことじゃない。以上。とても簡単なことなのに、人々はそれをとても複雑にして、誇張しようとするけど俺にはそんななことをする意味がわからないね。

憎しみ、強い差別心を持つ、偏屈になることを手放すにはたくさんの努力が必要になる。ただ一瞬耳を傾ければ済むことなのに、(これが出来るようになるまでに)本当にたくさんの努力が必要なんだ。憎悪を相手に表すために特別な努力をする人がたくさんいる。そして彼らにとってそれは深刻な問題であって、専門的な支援を受ける必要があることもあるけど、それは俺たち当事者の責任ではない。正直言うと、時々こういったことを説明するのに疲れるんだ。だって情報はあちこちにある。今はたくさんの情報があって利用出来るのに、なんで俺たちが相手に教える責任があるのかな。みんなが教養をつけることは重要だとわかっているけど、ゲイの俺としては正直言って、時にはその責任を負いたくない。他にも自分のやるべきことがあるからね。苦痛でも我慢して説明することもたまにあるよ。大切なのは、もし君がアライ*7として個人のストーリーに興味を持って知りたいと思うならそれは効果的で受け入れられやすいということ。もちろん友だちや身近な大切な人が喜んで教えてくれる意欲があるなら素敵なことだね。ただし、好奇心で誰かに質問するなら、googleっていうものがあるからURL入力するなり必要な情報を自分で検索して事前に知ることが可能だから。自分自身を教育できて、それから相手の持つ経験について尋ねてみよう。彼らがどんな気持ちを抱いているのか、どんな経験をしてどう感じたてきたのか、をね。

時に多くの親は時間が必要になる。もし彼らが時間を必要とするなら、あっそうなんだ どうぞって感じだけど、それと同時に君がきみ自身であり始めるために親を待つ必要はないってことを知っておいてほしい。彼らが自分らの中で全て理解したり自己教育する時間を持つのに、待つ必要はないんだよ、自分自身であり始めるために。ちなみに俺のカミングアウトについても触れておくけど、全然上手くいかなかったよ。幸運にも良い体験をしてきた人はいるだろうけれど、俺自身そう感じられないことは(良い思い出にもならず、上手くいきもしなかったことは)残念なことだよ。結果が良いと悪いの両方にもなる可能性もあるしね。「パパ ママ 俺〇〇なんだけど、そうだってこと知らなかったかもだし、知ってたかも分かんないけど、とりまいつも通りで大丈夫だよね??」って感じに簡単に済めば良いけど、現実ってそうじゃないじゃん。大抵トラウマになるし、フェアな感じにはならなかったりする。というのは、それらトラウマは成人後も続くものであって、セラピストや精神科医などと一緒に対処していかなきゃならなくなるんだ。もし親にカミングアウトして最初から否定的な反応がなく、「このことについて考える時間が必要」「受け入れるための時間がいる」と言われて「 OK! じゃあそこでゆっくり時間かけてて。俺はありのまま、いつものように生活を続けるし、あなた方が俺の一部を受け入れるのを待つつもりはないから。」…(こういうふうに話せたら良かったけど)俺はこういうのなかったから。時々、あのとき俺がカミングアウトしようとしてたとき(誰かに)こういう(ポジティブで前向きな返答を)言ってもらいたかったって思うんだ。セラピストと話す前に友人と話をしたことがある。親の愛が無条件だと思っていたのに、突然条件付きのものになってしまうことについて。それは本当に残念で悲しいことだって。俺に面と向かって「何があっても愛してる」って言ってもそれはほんとじゃないんだ。「何があろうと受け入れられない。君の"その部分"を受け入れられない。」って思ってるのにそれを言わずに黙ってる、それなら愛してるなんて言って欲しくない。愛してるかもしれないんだけど、でもそうやって胸の内では何かしらあるものなんだよ。

正直言ってこのたくさんの寄付を全部見きれるか分かんないんだけど、たった1時間できみたちの寄付だけでも1万5000ドル集まった。本当に驚いてるけど…まあこれはそうなるべくしてなったよね。俺たちゲイが一丸になったら実現できる。何かを成し遂げたいと思ったら自分たちで行動を起こす。ゲイが集まると何か成し遂げるって言われてるくらいだし。少しでも寄付をしてくれた全ての人に感謝してる。そしてお金で支援することだけでなく、君らの時間を費やしてくれていることにも感謝してる。配信のはじめでも言ったように、こうやって配信に来てくれるだけでそれ自体助けになってるよ。もし後で寄付するつもりの人たちにも、あらかじめ感謝を。gaymen, period.

俺たちコミュニティへのたくさんの愛や支援を見てると俺の冷めきった心が温まる。俺たちにとってガチで欲してるものだからさ。だって人々は俺らを殺したがってる。ただ俺たちを嫌うだけでは飽き足らず、世界の他の地域などでも殺したいと考えて人がいて、国の一部では(同性愛やLGBTQ+マイノリティの存在が)違法とされていて、世界の他の一部でも同様なことが起こってる。だから俺たちがこういう運動に取り組むとき、俺は変革が世界的に起こらなければならないということを強調したい。HRCやこの配信がアメリカを主軸としていることは分かっているけれど、俺は俺たちのコミュニティのために戦い続けるし、自分が死ぬその日まで戦い続けるよ。一度きりの人生では限られた変化しかもたらせないと感じるからこそ、俺たちの人生が終わったあともその変化が継続していくようにしていかなきゃ。だからこそ子どもたちにも教育を行うことや、こういう内容をカリキュラムに残すことが重要になる。なぜなら、俺たちを歴史から消すということは憎しみに満ちた世代を育てていくということになるからね。差別をする世代を育てているってことだよ。人々は「問題を議論をしたって意味がない」だとか、「もう過ぎたことだろ」的なことを言っているけど、子どもたちを守りたいと口々に言っているその人々が教科書から重要な歴史や学ぶべきことを削除したりしてて、そういう"教える"ってこと自体を子どもたちから奪っている。普通から逸脱しているとか、(同性同士やシス以外の人間の実在を)破廉恥だとか、そういう理由でね。このことについて考えると、子ども同士が一緒にいるのを見た親らが「あの子たちお似合いだねー」とか言って子どもたちの関係を見出すことって、それはその子たちに性的指向を押し付けてることになるんじゃないかなって思うんだけど、それは良いのかな。2人の子供が交流してるからって当たり前のように「ロマンチックじゃん」「お似合いだね」ってそれを前提にするのって違くない?彼らが成長して結婚するなりなんなりを当たり前に思うことってもっと変じゃない?俺たちは人々に同性愛者になれと強要しようとしてるわけじゃない。ただ俺たちが存在しているということを知ってもらおうとしているだけなんだ。だからこれから子どもたちが成長したとき「LGBTQ+コミュニティって一体何なの?」と驚かないようにするためにも存在を知ってもらいたい。俺たちの存在やLGBTQ+が歴史を変えるためにたくさんのことを成してきたことを学校で教えてくれていれば良いのにと思う。もし俺たちが子どもたちにsexual agenda*8を押し付けていると感じるなら、さっき言ったようなことを思い出してほしい。「あの子たちお似合いだね」とかそういう行為こそが、まだ自分自身を知らない子どもたちに対して考えを押し付けているということを考えてみてほしい。それこそむしろstraight agenda*9を押し付けてるって言えるんじゃないかな。

gay agenda*10について話すまえに、じゃあまずは、生まれてからheteronormative straight agenda*11が人々に押し付けられていることについて話そう。赤ちゃんや幼児として生まれた瞬間から、周囲の期待や役割が押し付けられているって話。大人がいつも子どもたちにどう振る舞うべきかを指図して、自分たちのことを決めようとするのはどうなのと思う。「大人らは私たちが若いうちから私たちを制限してると思う。」そうだね。だから、歴史から俺たちを消し去るってことは、憎しみに満ちた世代を育むということ。LGBTQ+の人々だけじゃない、あらゆる人を差別し憎む世代を育てることなんだ。

そう、先日はジューンティーンス*12を過ぎたばかり。ジューンティーンスの意味が分からない人は、Googleで検索してみて。Googleは優秀。Googleはアンタのダチ。無料だし。俺たちはLGBTQ+コミュニティがどれだけ厳しい状況なのかについて話したいし、みんな心に留めといてほしい。特にLGBTQ+の人たちの中でも、有色人種、より詳しく言えばクィアな黒人の人たちがどれほど苦しんでいるかを。それが分からない人は、検索することを強くおすすめするよ。シス/ヘテロの人たちを教育することも重要だけど、同時にゲイである人たちを教育することも重要なんだ。クィアな黒人の人々が俺たちコミュニティのTrailblazer*13であるということを覚えておいて。決して、忘れないで。ドラァグクイーンを愛したり、ドラァグショーに行ったりして最高だった〜とかをこれからも話し続けたいのなら、クィア黒人の歴史について、マーシャ・P・ジョンソン*14のような人々の存在について知る必要がある。LGBTQ+の歴史についての教養をつけたかったら、この人たちのことを、ストーンウォールの反乱について調べて。ボールルームカルチャー*15のことも調べてみて。この文化の起源と、これら文化の今についても。権利擁護の運動や文化の形成に携わった人々は立ち退かなかった。prideというもの偉大で、prideパレードは素晴らしい。覚えていて、prideというのは俺たちの時代以前に抗議の一環で始まったということを。過去に苦しみ争った人々がいたからこそ、俺たちは今を歩めているということを、忘れないでいて。走れとは言わないよ、だってこれからもやるべきことがたくさんあるから。「人として認められるための闘い」そうだね…「ゆっくり歩くの?軽くジョグくらいできない?」だって、ウケる(笑)それはマジでそう(笑)彼らは俺たちが闘えるように闘ってくれた、俺たちが闘い続けられるようにと考えてくれた。

これで俺の言いたいことは終わり。だからさっそくゲームして遊ぼうと思うんだけど、どうかな?…

(〜1:17:17)

ここからAPEX、VALORANTをして楽しくお話してたり、ENメンバーが遊びに来て今回のチャリティー配信へのメッセージをくれたり…でした。(霊夢、ファルガー、エナ、シュウ)一応ここらへんの書き起こしはしていますが、割愛させていただきます。みんなサポーティブで励ましに来てくれていて微笑ましかったです、ぜひ配信元をご確認ください。

そして、皆が退出した最後にあらためて浮奇からお話がありました。本配信のお礼と配信後の予定など話してくれてます。(06:01:36〜)

うわ、やったよ!6時間達成した〜!(配信するまえ)友だちに「疲れすぎて昼寝するだけの配信になっちゃったりして…」とか話してたのに。全然そんなことなかったね!HRCへ寄付するための33K USD資金調達の手助け(日本円で大体500万)、LGBTQ+コミュニティをサポートしてくれてること本当にありがとう。この配信で大きな変化をもたらせたらいいな。水面に広がる波紋のように連鎖して、やがて大きな波になることを願ってる。

モクバンでもない限り、配信しながらご飯食べるのってほんと難しい…。ベーグル食べ終えないと。(浮奇は何も食べてなくて、確か途中のどこかでUberで何か頼んでたような気がします。頼んだけど結局ちゃんと食べられてない。)…うん、みんなのこと、俺たちのことを誇りに思ってるよ。来てくれたみんなありがとう。ゲイであろうとなかろうと、一緒にいてくれて、私たちのコミュニティとともにあってくれてありがとう。他の誰かがきみの価値や存在の意味を決めたり縛りつけたりするべきではないことを覚えておいてね。忘れないで。そして安全でいて。自分らしく生活しながらも、警戒心を持って、いつも言ってるけど常に密なコミュニティを保っていこう。Ukicordにもぜひ参加することを強くおすすめするよ。なぜなら、このコミュニティはとても愛情深くて、寛容で、オープンマインドな場所。このDiscordにいる多くの人たちがお互いを支え合ってる。誰も頼れる人やコミュニティがないと感じたり、孤独を感じているなら、とてもおすすめする。コミュニティに参加するのに最初の一歩を踏み出すのは怖いかもしれないけど、大丈夫だよ。入っても何か言わなきゃいけないてことはないから。自分のペースでいいからね、自分のために正しいと思うことをしていいよ。Discordのリンクは持ってないんだけど、TwitterでUkicordって検索すれば見つかると思う。好きなときに覗いてみて、良いバイブスを感じることができるよ。

長時間配信してるからか変な気分。このまま配信垂れ流してても良いかな?とか思ったけど普通にもう休んだほうがいいかも。明日早起きしないといけないし。次は手入れがそんなに手間じゃないヘアスタイルにしようかなと思ってるよ。(美容室の予定があるらしいです。)明日はマインクラフトをやる予定。新しい木材なんかも使って、探索できるのも楽しみ。そのあとはお休みに入るかな。準備しなきゃいけないことがたくさんあるんだけど、そのまえにしっかり休んでリフレッシュに徹するつもり。もちろん、みんなと会えないのは寂しいけどTwitterいつも活発に動いてるからね、写真あげたりするかもしれない。

寄付してくれたみんな、匿名で寄付してくれた人たちにも本当に感謝してるよ。こんなにたくさんの寄付が集まったことが本当に嬉しいし、みんなにとっての良いことに繋がると良いなって心から願ってる。みんなのこと、誇りに思うよ。みんなを自分のコミュニティと呼べることに感謝を。最終的な金額が表示されるのか分からないけど、今のところ33Kって書いてあるね。配信が終わったら計算してスクショしてTwitterで報告するから。人々に、俺たちゲイも力を持ってるってことを知らせよう、俺たちを決して黙らせることなんかできないって。

じゃあ配信はこれで終わりにするね。明日の配信で会おうね、楽しみにしてるから!それじゃあ、ポムの配信にレイドしよう。彼女は今アイドルマネージャーで遊んでみたいだね。いつもと変わらず、ポムにたくさんの愛とサポートを示して、チャットルール読んでから参加してね。あらためて今日のチャリティ配信に参加してくれたこと、本当にありがとうございました。予想をはるかに超えて大成功したこと、ほんとに驚いてる。きみたちのおかげだよ。俺にとってとても意味のあることだよ。たくさんのアライがいて、連帯できているんだってことを知れて、俺たちで良いことに貢献しようと良い変化をもたらそうと行動できている事実は心強いし、心置きなく休むことができるよ。配信中ずっと応援してくれてありがとうね。今日はここまでにするよ。最後まで一緒にいてくれた子たちは、ちゃんと休憩して軽食とったり水分補給を忘れずにね。おつかれさま!ありがとうみんな!じゃあね〜

*1:シスジェンダー異性愛者を含まない性的マイノリティを広範的に包括した概念を指す。※シスジェンダーについては別の脚注にて記載。 「Queerクィア)」の意味って?定義と歴史、使うときの注意点: https://wesay.hearst.co.jp/article/queer-definition-and-history-explained/

*2:ドラァグクイーンである人々がイベントをすることなど、彼らの姿が子どもの目に触れることは不適切で教育に悪影響など差別的反発がある。アンチドラァグのデモも行われている。ローカルなドラァグクイーンも含め、彼らは学校などに絵本の読み聞かせをしに行くなど、ドラァグすることの意義について、自分らしくあろうとすることの大切さについてを様々な活動を通して伝えている。

*3:様々な状況にあるマイノリティの人が本当の意味でともに社会にあることが出来ることと、企業やマジョリティに形式上のみ取り入れてもらうこととではイコールのように見え寛容な多様性のように見えて、実は全然そんなことはない、差異がある、という意味だと思われる。

*4:ある議論や意見に反対する立場をとり、それを弁護する人を指す。通常、反対意見を提示し議論の健全性を保つために行われることだが、ここで浮奇がした表現としては、対立する意見を持つ人に向けた言葉というより、人権にagainstしている人を皮肉を込めた批判する気持ちで使用していると思われる。

*5:LGBTQ+のプライドパレードに対抗し、異性愛者の誇りを表現するイベントや運動。参考記事(英語): https://usustatesman.com/why-there-is-gay-pride-not-straight-pride/

*6:シスはトランスの対義語として使われており、一般的に出生時に割り当てられた性別で身体違和のない人を指す。(ここで浮奇はシス及びヘテロの人々のことも含め言及していると思われる)シス/トランスは恣意的に線引くための説明概念に過ぎず、生きてる人の実態を十分に説明できる言葉ではないので、シスという概念について話し合う余地はこれからも十分あるということを踏まえたうえで併せてこちらも合わせて御一読ください。 【文献紹介】エミ・コヤマ「『シス』は現実のものだ。たとえ、説明のされ方が不用意だとしても。」https://transinclusivefeminism.wordpress.com/2020/09/01/koyama2013/

*7:LGBTQ+を支援したり、権利を支持する人を指す。

*8:性教育や性に関する健康政策、性的マイノリティの権利や関心事、性的な問題に対する社会的なアプローチなど、幅広い性に関する問題を指す。性的マイノリティ、LGBTQ+コミュニティなどの権利や平等など、政治的または社会的な目標、同性結婚の合法化、性的マイノリティに対する差別の撤廃、セクシュアル・ハラスメントの防止など。

*9:異性愛者(straight)の権利や関心事を中心に据えた政治的または社会的な目標や計画を指す。異性愛者の権利の保護や強化、伝統的な家族構造の支持、異性愛者の文化やアイデンティティの肯定など。

*10:gay agendaとsexual agendaは同じではない。一般的にgay agendaはLGBTQ+コミュニティの権利と平等を推進するための政治的な目標や活動を指し、sexual agendaは性的な問題全般に関する政治的な目標や活動を指す。したがって、gay agendaはLGBTQ+の権利に焦点を当てており、より具体的なコミュニティに関連しているがsexual agendaはより広範囲的な意味合いの性に関連する問題に焦点を当てている。

*11:社会的に前提とされる異性愛者(straight)を中心とする規範や期待。異性間の結婚や家族が「当然のこと」とされ、同性愛や性的マイノリティを排除したり無視したりする傾向を指す。異性愛者の視点やライフスタイルが標準とされ、それ以外の性的指向アイデンティティは社会的にマージナライズされること。

*12:Juneteenthはアメリカ合衆国奴隷制が廃止されたことを記念する祝日。正式には6月19日(June 19th)を指し、この日1865年にテキサス州奴隷制が終了した日を記念している。南北戦争終結した2年半後の出来事。ジューンティーンスは、奴隷解放の歴史やアフリカ系アメリカ人の文化を祝うとともに、人種差別や奴隷制に対する抗議や闘いを思い起こすための重要な日。

*13:先駆者や開拓者。新しい分野や領域で新たな方向性を切り開いたり、社会において重要な役割を果たし、進歩や変革を促進した人々を称える際に使用される言葉。

*14:Marsha P. Johnson/アメリカのLGBTQ+権利運動の先駆者でストーンウォールの反乱の中心人物の1人。彼女はトランス女性の活動家で1969年のストーンウォール・インでの事件後、LGBTQ+コミュニティの権利擁護や抗議活動に積極的に参加。その人権活動とカリスマ性で知られており、LGBTQ+コミュニティにおけるアイコン的存在。Netflixにて彼女の人生とストーンウォールに焦点を当てたドキュメンタリーが配信されている。https://www.netflix.com/jp/title/80189623?s=i&trkid=254643526&vlang=ja&clip=80213557

*15:1970年代初頭にニューヨークの黒人・ラテン系LGBTQ+コミュニティで始まった。ボールルームと呼ばれる競技やパフォーマンスのイベントを中心に展開され、ファッション、音楽、ダンス、そして自己表現の多様性が特徴。参考: https://www.vogue.co.jp/lifestyle/culture/2019-06-12/voguing-the-history-decoded/cnihub